高齢出産になると会陰(えいん)を切られる? │ 高齢出産の不安

出産となると、帝王切開も4人に1人と言われていますが、会陰切開が比較的多く行われていることをごぞんじでしょうか。実態としては約70%のお産が会陰切開を行なっているようです。ところで、会陰切開は高齢出産になると実施率が高くなるのでしょうか。実態からするとそうでもないようです。この会陰切開の必要せについては、分娩台にのって仰向けの姿勢で開脚してお産する体位に左右されます。自由な分娩体位を取ることができ、3キロ前後の赤ちゃんが産道を通るとき、出口が下を向いていれば重力も手伝って、子宮の収縮で赤ちゃんが下に降りてきます。産道の出口である会陰部も赤ちゃんの頭に押されて均等に広がります。しかし、分娩台に仰向けの姿勢で寝ていると、産道の出口も横向きになります。それに対して、赤ちゃんは重力で下方向に体重がかかるので、仰向けに寝ていると産道のおしり側の会陰部が引っ張られます。そのために、自然裂傷しやすいのです。裂けるようにはあらかじめにハサミで切れ目を入れておけば、後ほど縫合しやすいし、赤ちゃんも頭から早く出てこれる。こんな理由から会陰切開が行われているのです。

このようにして生まれた赤ちゃんは会陰を切った血がついての出産になります。母体にとっても産後、歩くときやトイレで痛かったりすることもあります。

初産では約50%の人に第一次破傷が自然に入ると言われていますが、自分が一番安心してお産できる自由な姿勢で産んだ場合は、自然破傷になっても、そのほとんどは縫ったりする必要がない傷のようです。

少し前の時代には、病院などの施設で出産するというよりも、自宅で家族に見守られての出産が当たり前に行われていました。もちろん、会陰をあえて切るようなこともありませんでした。

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