薬以外で排卵を誘発させるには?
意外かもしれませんが、人間以外の野生動物の多くは交尾排卵運動といい、交尾行動での激しい刺激で排卵を誘発するため、受精の可能性が高いと言われています。一方、人間や家畜などの動物は自然排卵動物と言われ受精の可能性は比較的低いのです。それでも、人間には本能的にSEXにより排卵を誘発する能力が潜在的に備わっている可能性は否定できません。
人間の体には大脳皮質の作用で得られるエクスタシーに始まり、オーガズムに終わるSEXの過程で性欲の高まり・興奮と共に中枢神経を介して、オキシトシンというホルモンの分泌が促進されるようにつくられています。オキシトシンとは、出産の際に子宮を収縮させて出産を手助けする他に、子宮や卵管の平滑筋収縮を増強させる働きを備えています。つまり、子宮内で射精された精子を卵管へと移送させるのに、このオキシトシンが重要な役割を担っているのです。面白い研究発表がありますが、オキシトシンは哺乳類が相互関係を築くのに重要な役割をはたしているのです。オキシトシンはオスの攻撃を抑制し、メスの母性を高揚させる効果があるようです。
これは人間にも当てはまることです。つまり、妊娠をしやすくするためにはオキシトシンの分泌を促進させればいいのです。妊娠に必要な受精・着床のメカニズムを考えたとき、精子機能を円滑に働かせるためにも、子宮内膜における血流量の増加および子宮頸管や卵管の粘液量は多ければ多いほどいいのです。
粘液を増やすことは、受精・着床の必須条件でもあります。さらに、子宮や卵管平滑筋の運動や粘膜の運動が精子の動きをサポートするという点から、SEX時に十分なオーガズムに達して粘液を増やすことは、薬剤を使わないで排卵を誘発させるコツでもあるのです。
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